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剥離清掃とはどういうもの?オフィス清掃にも必要なのか解説!


床を汚れや傷から守り美しく見せるワックス。しかし、月日が経つと汚れがワックスに付着して、いくら掃除をしてもきれいにできなくなります。こうした場合に行うのが、床のワックス剥離清掃です。この記事では剥離清掃とはどういうものか、オフィスの清掃にも必要なのかについて解説します。

剥離清掃とは

剥離清掃とは、床に塗られているワックスを剥がす清掃方法で、多くはワックスを剥がして乾燥させたあとに、ワックスを塗り直します。ワックスを床に塗るとピカピカになりますが、ツヤが薄れていきます。そこで再びワックスを重ね、ツヤを戻します。

しかし取り切れない汚れの上にワックスを何層も積み重ねていくと、ツヤは出ても黒ずんだ状態になります。そのため、一度ワックスの層をすっかり取り除いて、リセットした状態で、新しいワックスを塗るのです。

これが剥離清掃で、1~2年に一度の頻度で行うのがおすすめです。ゴムやリノリウム、フローリングの床ではできない場合もありますが、オフィスの床などの汚れが目立つときに使われる方法です。

剥離清掃を行うメリット

剥離清掃のメリットは、なんといっても驚くほど美しく新品同様の床になることです。店舗やオフィスにおいては、床の美観が保たれることで清潔感がアップします。スタッフが気持ちよく働けるうえに、訪れるお客様や取引先の人にも好印象を与えてくれることでしょう。

また、ワックスが古くなると汚れや傷が床材に直接作用してしまいますが、定期的に新しいワックス塗り直すことで、床材を保護する効果を維持できます。剥離清掃を行うことは、一時的に美しさを取り戻すだけでなく、長期的に床材を長持ちさせるメリットもあるのです。

剥離清掃の流れ

剥離清掃は頑固なワックスをしっかり落とすため、通常のワックス塗りより多くの手順が必要です。また、所要時間もワックスを塗る時間の倍ほどかかります。

作業環境の整備

机やロッカーなど動かせるものを移動します。また、作業中の薬品の使用で滑りやすくなるため、作業場所の立ち入り禁止表示など安全を確保して行います。

床の清掃

床のホコリなどを、掃除機やモップなどで掃除をします。日ごろの掃除の程度により、時短でできることもあります。

剥離剤を塗る

ワックスを剥離する専用の洗剤を調合します。床のワックス層がどのくらい積み重なっていくかによって、希釈濃度を調節します。剥離剤をモップで床に塗り放置します。

床の洗浄(1回目)

ワックスが溶けて浮いてきたら、ポリッシャーで床を洗浄します。ポリッシャーが当たらない部屋の角などは手作業で洗浄します。洗浄後の汚水は、バキュームやスクイージーで集め回収します。

床の洗浄(2回目)

汚水回収後も床に残る剥離剤を、水や薄めの洗剤を使いポリッシャーで洗浄します。剥離剤がしっかり落とせるよう、2回ほどすすぎ洗いをし、汚水を回収します。

水拭きと乾燥

残った水や取り残した洗剤をモップやタオルで水拭きします。水拭きをしたあとは、乾いたモップで乾拭きをして仕上げます。剥離清掃の手順はここまでですが、多くは続けて新しいワックスを塗ります。しっかりと水分を取ることでワックスが床に密着しやすく、乾燥も早くなります。

ワックス塗布

剥離清掃後のワックス塗布は、1回ではなく2~3回ほど行います。ワックスを塗ったらきちんと乾燥させるため、オフィスなど広い場所では送風機などを使います。

まとめ

今回は、剥離清掃とは何か、そのメリットと流れについてご紹介しました。剥離清掃は床を新品同様によみがえらせてくれますが、自分たちで作業するのは難しく、逆に汚してしまうこともあります。また長時間かかるため、オフィスの休日や夜間に対応してくれる業者にお願いした方が、仕事を止めずに清掃してもらえるメリットがあります。剥離清掃は単なる美観アップだけでなく、床材を保護するワックスの働きを最大限生かす方法です。1~2年に一度ですので、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。