オフィスの床に黒くこびりついてしまったヒールマーク、どうやって落とせばよいのか困っている方は少なくありません。モップをかける程度では落とせない頑固な汚れなので、ヒールマークを落とすためにはこのようなことをするとよいでしょう。ヒールマークの落とし方や予防方法について解説します。
そもそもヒールマークとは
そもそもヒールマークとは、ハイヒールやブーツなど靴底が固めの靴についているゴムが、床との摩擦によって削り取られて床の表面に付着してしまった汚れのことを指します。黒く汚れて見た目が悪いことはもちろん、簡単に落とせない汚れで、清掃担当の方が苦労するケースが少なくありません。
またヒールなど靴以外でもヒールマークが付くことはあります。台車のゴムタイヤなどゴム製品と床の摩擦が起きたときにヒールマークが付くケースが多いので、ゴム製品を床の上で扱う際には充分気を付けないといけません。とくにオフィスの場合は、ヒールやビジネスシューズを普段から履かれている方がほとんどのため、ヒールマーク対策をしておかないと床中がヒールマークだらけになる可能性があるでしょう。
ヒールマークの落とし方
そんなヒールマークですが、いくつか手間をかければ落とすことはできます。ヒールマークの汚れの程度が低ければ、濡らした雑巾などで水拭きしたり、水で濡らしたブラシでこすったりするだけでも充分落とせるでしょう。ただし、汚れの程度が酷くなった場合は、中性洗剤を使って擦ってみてください。床によっては水分や洗剤に弱い素材のものもあるので、床の材質やお手入れ方法は事前に確認しておきましょう。
上記の方法を何しても落ちないという場合、汚れが染みついてしまっているためプロの清掃業者に相談するほかありません。長年ヒールマークを放置してしまい、ヒールマークの上にヒールマークが重なっているような大変な状態の場合は、諦めて業者の方に最初から相談したほうがよいでしょう。無理をしてゴシゴシと擦ってしまうと、ヒールマークが広がって余計に汚くなってしまったり、元の床が傷んだりする可能性があります。
ヒールマークの予防方法
ヒールマークは予防することが可能です。ヒールマークが付かないようにマットを敷いておくと、オフィスのヒールマークを防げるでしょう。またワックスを定期的に塗布しておくと、ヒールマークがついてしまってもワックスを剥がすだけで汚れを落とせます。ヒールマークが付きやすい環境ではこれらの方法がおすすめです。
靴を履き替えてもらうようにスリッパを用意するのも一つの手ではありますが、土足厳禁にするのがあまり現実的ではない場合、ほかにも、ヒールマークが付きにくい床材に変更するのも一つの予防方法といえます。床材の中でも塩化ビニル系の床材はヒールマークが尽きやすいので、オフィスの床材に適していません。
ヒールマークを予防する方法と合わせて、コンクリートのような硬質な床材を採用することもヒールマークを効果的に予防できるでしょう。このようにヒールマークを予防する方法はいくつかあるので、もっとも合っている方法を選んでみてください。
まとめ
ヒールマークは簡単についてしまうのに、落とすとなるとなかなか時間のかかる汚れです。せっかくの綺麗な床が傷付いたり、ヒールマークだらけで見た目が悪くなったりしないように、ヒールマーク予防策を行うとよいでしょう。もしもヒールマークがついてしまったら、まずは水拭きしたり、中性洗剤を使ったりして汚れが落ちるか試してみてください。どうしても落ちない頑固なヒールマークであれば、無理せずプロに依頼をするとよいでしょう。