清掃の行き届いたオフィスで仕事をするのは気持ちいいものです。オフィス清掃は誰かが行わなければならないことで、職場によっては社員が担当することも少なくありません。しかし、社員に任せることで結果として残業が増えるケースもあるのです。そこでここでは、清掃サービスを利用するメリットについて解説します。
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汚れた職場は業務効率の低下を招く
汚れた職場は不要なものがあふれ、必要なものを取り出したり使ったりしにくい状態である場合がほとんどです。そのため、汚れた職場は業務効率が悪い傾向にあり、不要なものを処分したり、使う頻度が高いものを使いやすい場所に整頓したりすることで業務効率が上がるでしょう。
清掃作業が業務の妨げになることも
業務効率の観点から考えても、職場を清潔に保つことは大切です。ただし、汚れた職場の清掃作業そのものが業務の妨げになる場合もあります。たとえば、掃除機などを使うと、音がうるさく集中力を削いだり清掃中は電話で話しにくくなったりするのです。また、業務時間中に清掃作業が始まると、清掃中の箇所に立ち入れなくなるなど、スムーズに仕事を進められなくなる原因にもなりかねません。
清掃時間は労働基準法上の取り扱いはどうなる?
社員が職場の清掃作業を行う会社も少なくありません。ただし、業務時間中は業務の妨げになりやすいため、朝の始業前や終業後に清掃の時間が取られる場合もあります。その場合、清掃時間が労働基準法上、どのような扱いになるかを気にする必要があるでしょう。
清掃作業中も労働時間扱いとなりえる
業務命令であれば、清掃作業中も労働基準法上の労働時間です。指揮命令者に従わなければ叱責される・給与の査定に響くなど不都合が生じ、行動を自由に選択できない状態で清掃を行う場合は、業務命令に従っている状態となります。
社員が自主的に清掃を行っている場合は、労働時間とは見なされません。社員が自主的に清掃を行っている場合は、労働時間とは見なされませんが、ほとんどの場合、清掃作業は労働時間に含まれていると考えてよいでしょう。
オフィス清掃を社員が行う際の問題点
業務命令として社員に清掃させることはできますが、社員が清掃に携わることで問題も発生します。ここでは、社員が清掃を行う際の問題を、大きく3つに分けて解説しましょう。
時間の問題
社員が清掃を行う時間は、ほとんどが労働時間です。時間内・時間外労働のいずれにしても、本来業務に費やせる時間を清掃に割かれることになります。本来の業務を行っていれば業務の成果が出せたはずが、清掃に時間を費やしたことで、労働時間が長い割に本業の成果が出せないという事態になりかねません。
コストの問題
清掃を外注すると費用がかかりますが、社員に清掃をさせてもコストの削減にはなりません。業務命令であれば、社員が清掃している時間も給与が発生することになります。始業前や終業後などの業務時間外に清掃をさせれば、時間外勤務手当を払う必要も出てくるでしょう。
質の問題
一般的な企業であれば、ほとんどの社員は清掃のプロではないため、清掃の質は保証できなくなります。日々の自分の業務を優先すると、時間内で行える簡単な清掃しかできません。とくに業務が忙しい場合は後回しになったり、丁寧にできなくなったりします。また、あくまで簡単な清掃のみにとどまるため、建物のメンテナンスまでは手が回らず、建物や設備の傷みを防ぐことは困難です。
人材管理上の問題
社員が清掃を行う場合、新入社員や女性など、一部の社員に負担が偏りやすくなります。清掃が一部の社員だけの仕事のように扱われると、社員は面倒ごとを押し付けられているように感じる場合もあり、ひいてはモチベーションの低下を招くことにもつながるのです。
オフィス清掃で残業が増える恐れも
社員が清掃を行うことで、かえって清掃が行き届かなくなる上に、業務時間を圧迫して残業が増えるケースも少なくありません。職場がきれいになっていない、残業時間の割に業績が上がっていないと感じる場合、社員が清掃を行う習慣を見直すのもひとつの方法です。
働き方改革に取り組みたいなら清掃サービスがおすすめ
オフィスの清掃は大切なことですが、業務時間内に行えば業務の妨げ、業務時間外に行えば時間外労働となり、反対に業務効率を下げる結果になりかねません。社員には業務に集中してもらい、時間外労働の発生を抑えられるため、清掃は清掃サービスに依頼するのがおすすめです。
プロの掃除は品質が保証されています。清掃サービスにきめ細かい清掃をしてもらえれば、社員は最低限の整理整頓ルールを守るだけで、職場の整理整頓が行えます。また、費用はかかるものの、業務効率を落とさず職場環境を整えられるため、残業を減らしながら業務効率のアップを図り、働き方改革につなげることも可能です。
まとめ
社員がオフィス清掃をすると、一見コストを削減できているように見えるものの、実際は目に見えない形で負担やコストがかかっていることも少なくありません。社員の残業を減らしたい場合は、オフィス清掃は清掃サービスに依頼するのがおすすめです。
プロならではのノウハウでオフィスがきれいになる上、社員が業務に集中できるような環境を整えられるようになります。オフィスの清掃を社員に任せている場合、働き方改革の一環として清掃サービスの利用を検討してみましょう。