空気が乾燥する冬に流行する風邪やインフルエンザ。小学校や中学校ではクラスや学年で爆発的に流行し、学級閉鎖・学年閉鎖が起こることもあります。風邪やインフルエンザを社内で流行させないためにできることはあるのでしょうか?この記事では風邪やインフルエンザを予防するため、オフィスでできる除菌対策について簡単に解説します。
日常的な社内清掃が除菌の効果を高める!
家に帰って消毒液を手に塗るときは、事前に必ず手を洗います。汚い状態の手に消毒液を掛けてもきれいにならないことは理解できるでしょう。手の汚れを落すことで、除菌効果が高まるのです。これは人体以外の無機物でも同様で、表面に汚れがついていれば除菌効果は弱まります。
「除菌シートで拭けば汚れも落ちるし除菌もできる」と考えている人も多いでしょうが、清掃している場合とそうでない場合では除菌効果は変わります。日常的な社内清掃は除菌の効果を高めるとともに、除菌シートなどで2度拭きするという無駄な作業を減らすことにもつながります。
「みんなが触る部分は必ず拭く」を徹底するとよい
人の手は思っている以上に雑菌が付着しており、きれいだといい切ることはできません。帰社した際やトイレで用を足したあとにどれだけきれいに手を洗っているかは人によって違います。食事前に必ず石鹸で手を洗う人もいれば、全く洗わずにサンドイッチを食べたりする人もいるからです。
■電気のスイッチ・ドアノブ
節電のために頻繁に電気を切っているのであれば、電気のスイッチにも汚れが溜まっています。また、社員だけでなく来客も手を触れるドアノブにはとくに注意が必要です。除菌シートなどを使用して、定期的に除菌しましょう。
■パソコンのキーボード
必ずしも複数の人が触るわけではありませんが、毎日人の手が触れています。キーボード用のカバーを使用して定期的に洗うか、カバーがなければ除菌シートで拭きましょう。Macのノートパソコンには専用のキーボードカバーがあります。
■電話機
人の手が触れるほか、話す際に飛沫が付着します。デスクに1台ずつ置いてあり使用する人が決まっているのであれば1日数回除菌するか、複数人で1台を使うことがあるのであれば使用したあとに除菌・消毒することと決めてもよいでしょう。
使い捨ての除菌シートや消毒スプレーで気軽に対策できる環境へ
一般的に人が「めんどくさい」と思うものは複雑な作業や工程の多い作業です。
たとえば机を作るときに「ネジ穴をあける」「天板の塗装をする」「机の脚の長さをきっちりとそろえる」など、天板と足を固定するための小さな作業や時間のかかる作業、細かい調整が必要な作業は「めんどくさい」と思ってしまいます。これが、組み立て家具が売れる理由です。
除菌作業も一瞬でできれば誰でも気軽に対策できるので、どれほど動作を短縮できるかがカギになります。
■使い捨て除菌シートで清潔に保つ
100円均一ショップやホームセンターでは大容量の使い捨て除菌シートが販売されています。使い捨てできるので雑菌が繁殖する危険性も低く、何より手軽に使えることがメリットです。
生乾きの状態では雑菌が繁殖しやすいダスターと比べ、きちんと密封していれば雑菌が繫殖せずさまざまな場所への除菌が有効です。除菌シートは細かい場所も拭けるため、キーボードなど凹凸の多い箇所にも使えます。
■ワンプッシュで消毒液が出るスプレーで手軽に消毒
片手で抑えて消毒液を噴射するスプレーを使用します。ボトルタイプの消毒液は蓋を取る工程もあるためスプレータイプに比べれば少し時間がかかります。
したがって、作業工程の少ないスプレータイプの消毒液の方が手軽に消毒出来ます。飲食店やスーパー、そのほかの店でもスプレータイプの消毒液が置かれているのをよく見かけます。
オフィスでできる除菌対策をご紹介しました。実際に行っている対策もあれば、まだ足りなかった部分もあったのではないでしょうか。社内で感染症が流行してしまえば業務に差し障る可能性もあるので、季節に関わらず除菌と消毒は徹底しましょう。