オフィス清掃を専門業者に委託する場合、まずは見積もりを取ることが肝心です。もちろん見積もりだけなら料金はかかりませんので安心しましょう。大切なのはどこまでやってもらえるのか、サービスの詳細な内容ですので、内訳についてもしっかりチェックする必要があります。
スポット料金と定期清掃料金とがある
オフィス清掃を専門に請け負っている業者は多数ありますが、その多くがスポット的なサービス料金と定期的なサービス料金の2種類を用意しています。スポット清掃には最低限かかる想定の料金設定がありますが、定期的な清掃は環境を見てから詳細の見積もりを出すパターンが多いでしょう。
スポット清掃はいわゆる日常的な清掃作業で、料金設定はスタッフ1名が1時間以内に終わる作業を想定した場合の最低料金として提示しているのが一般的です。例えば、週1回平均で月に4.3回程度の清掃を実施した場合15、000円~、週2回になると25、000円~といったような設定になっており、あくまでも目安として検討できる提示になっています。
定期的な清掃は週4回以上になる場合が多く、その際は現場環境を実際に見てから相談し、詳細の見積もりを出すことが多いでしょう。もちろん見積もりだけなら無料ですので、気軽に相談できるのは嬉しいですね。
また、定期的な清掃としては床洗浄やワックスの塗布、カーペットのシャンプーやガラス清掃などが該当します。近年は外壁を高圧洗浄機で洗浄するサービスなども登場しており、希望するメニューを組み合わせて契約することも可能です。
エアコンのクリーニングは必須
オフィス清掃と言うと床や窓をきれいにすることをイメージしますが、それ以上にとても大切なのが空調設備の清掃です。大型テナントビルの場合、共益費の他に清掃費が最初から組み込まれていて、空調設備のメンテナンスや清掃、フィルター交換が含まれていることもあるでしょう。
ただ、自社ビルの場合は当然のことながら、小規模の賃貸ビルやマンションの一室などの場合は、設備メンテナンスはテナント側がすべておこなわなければなりません。業務用空調などを導入し、保守も契約している場合は良いですが、スモールオフィスなどで家庭用のエアコンを使用しているような場合には別途定期的な清掃は欠かせません。
汚れを放置しているとカビが空気中にまき散らされる状況にもなりかねませんし、設備の寿命にも大きく関係してきますのでないがしろにはできません。とは言え常にフル稼働している状態でしょうから、従業員が清掃するのにも限界があります。
オフィス清掃業者では空調のタイプにもよりますが、1台30、000円台~、2台以上ならもっと割安に定期清掃をおこなってくれますので、是非利用するのがおすすめです。
専門業者に依頼するほうが結局コストを抑えられる
会社によっては、オフィス清掃は従業員がおこなえば良いという方針もあるでしょう。ただ、専門の清掃業者に依頼するのに比較して、本当に従業員の手を使ったほうがコスト安になるのでしょうか。
大前提として、従業員の稼働はすべて会社の費用を消費することにつながると意識する必要があります。つまり従業員の稼働時間はすべてコストとなり、消費した分、何らかの形でバックがなければ意義のないことになります。
これが例えば主業務をおこなうための稼働であれば、事業を遂行し、売上をあげて利益を確保することで会社へのバックがあります。もし従業員が清掃する時間が主業務とは一切関係のないことであれば、単に貴重なコストを消費するだけになるでしょう。
清掃を専門業者に委託すると目に見えるコストがかかるのは当然ですが、その間、従業員は主業務に注力できますのでそこにロスはありません。清掃の時間を従業員の給料に反映するよりずっと生産性が高く、正確に金額を把握できる分、コスト計算を正しくおこなうことができるでしょう。
もちろんそうは言っても委託料金が高くては意味がありません。委託する場合は信頼できる業者を選び、しっかり費用を比較して選ぶことが大切です。
オフィス清掃を外部の専門業者に委託する場合、見積もりを取る料金は無料となります。単に金額だけで選ぶことはできませんが、提供されるサービスの内容と範囲、時間などを吟味したうえで納得できる業者に依頼しましょう。
一般的に、スポット的におこなう清掃サービスの料金と、定期的におこなう清掃サービスの料金と設定があります。自社に必要な項目を選べる汎用性の高い業者と契約することで、コストを抑えて適切なオフィス運営が可能となるでしょう。