オフィス清掃を社員だけで行う場合、コストが掛からないことがメリットだと思いがちですが、「掃除する時間を仕事に割けば・・・」という考え方では、逆にコストが高く付いているケースがあります。
社員が掃除する時間の考え方
会社によって社員の清掃ルールは本当に様々ですが、大抵は数分程度だと思います。
たった数分程度でオフィスを完璧に綺麗にすることは不可能であり、これは自宅の大掃除が分かりやすい例です。
本格的に社員だけでオフィスを綺麗にしようと思うと、少なくとも1時間程度は見積る必要があると思いますが、それを週1のペースで実践すると、月曜日から金曜日まで計5時間が必要となり、ほぼ1日分の時間が潰れることになります。
週5勤務なら月間で「1週間5時間」×「5週」=「25時間」が必要となり、年間では「25時間」×「12ヶ月」=「300時間」となります。
◇オフィスの美観による効果は明確ではない
オフィスを綺麗にしておくことで、印象が良くなって契約を取りやすいなど、様々なメリットがあります。
しかし、そのメリットというのは確定要素ではなく、あくまでも可能性の話というのが難しいところですね。
社員の労働時間を掃除に割くことは無駄ではなく、オフィスが綺麗になることで快適性から仕事効率が良くなるなど様々な考え方があります。
しかし、本業を放り出して1日あたり1時間も掃除に時間を割くのは、社員の体力消費による仕事効率の低下など、デメリットも考えられます。
また、コストパフォーマンスという意味では、社員は掃除のプロではないので、高いクオリティを求めることができません。
貴重な時間を掃除に使うのですから、管理者としては出来る限りクオリティを求めたいところです。
しかし、それを要望することも無謀であり、無理難題をクリアするためのチャレンジによって社員が怪我をしてしまうことなども想定すると、やはり「出来る範囲で頑張って掃除をしましょう」という範囲に留まりますね。
業者を利用する方がコスパが良い
清掃のコストパフォーマンスは「費用や時間」と「クオリティ」の関係がありますが、本格的にオフィスを綺麗にするなら社員清掃においても必然と相応した時間を割く必要があります。
また、その結果としても清掃のクオリティは清掃業者よりも劣ることから、コストパフォーマンスという考え方では清掃業者の方が上となりやすいです。
これはどの程度のクオリティを求めるのかによって変わるため、ホコリを取るといった一般的な軽い掃除になるほど自社だけで行う方がコスパが良くなります。
逆に本格的なクオリティを求めるほどプロに依頼する方が希望に沿った結果を得られるので、コスパが良くなりやすいです。
業者依頼で削減できる目に見えないコスト
◆オフィス清掃業者に依頼すると、「社員の働く時間を掃除に割く必要がない」というコスト削減があります。
これは上記で紹介したように「1日に1時間」や「月に25時間」といった時間であり、その時間を割いたところで希望に沿った綺麗さを手に入れられるわけではないことからも、このコストを削減できるのは大きいです。
◆また、根本的にプロでなければ清掃できない場所というのがあり、外窓などが代表的です。
そういった場所も含めて徹底的に清掃してもらえることがオフィス清掃のメリットでもあるため、最終的にはオフィス清掃の重要性や必要性をどう考えるのかという点に辿り着きます。
◆プロと素人では清掃に対する認識のギャップがあり、誰でもできる作業ではあるものの、プロのノウハウやスキルを素人が簡単に超えることはできない、というのが目に見えないコストの答えでもあります。