オフィスの清掃を専門業者に依頼する際は、注意すべき点がいくつかあります。注意点をあらかじめ把握しておくことで、トラブルを事前に回避できるでしょう。この記事ではオフィス清掃業者に依頼するメリットや、依頼する前に知っておきたい、清掃サービスの費用相場や注意点を紹介します。依頼を検討している企業担当者は、参考にしてください。
オフィス清掃を専門業者にお願いする利点
オフィス清掃を専門の清掃業者に依頼するメリットとして挙げられるのは、スタッフの負担を減らせる点です。掃除のために仕事の手を止めることなく、本来の業務に集中でき、より多くの収益につなげられるでしょう。スタッフに掃除をしてもらえば、清掃業者に依頼するよりも安上がりという考えは危険です。
スタッフには人件費を支払っており、掃除の時間中は本来の業務から離れることを考えると、むしろ高くつくことの方が多いのではないでしょうか。業務時間外に掃除をさせることは、従業員満足度の低下と離職の増加につながるため、避けたほうがよいでしょう。
清掃サービスの専門業者は清掃のプロです。素人には気づかない汚れや落とせない汚れも、専門の清掃用具や薬剤を使って落とせるかもしれません。自社社員の掃除とは掃除のクオリティが違うものとなるでしょう。社員には本来の業務に集中してもらえ、オフィスがキレイになるのが、清掃を専門業者に依頼するメリットといえます。
オフィス清掃サービスの費用相場は?
オフィスの広さや掃除の内容によっても料金は変わってきますが、概ね週一回の定期清掃で月額1.5万円、週2回で月額2.5万円、週3回以上であれば月額4万円程度が相場です。たとえば一般的な90坪程度のオフィスや事務所で週2回、オフィスデスクやオフィスチェアの拭き掃除、フロアの掃除機かけやトイレ掃除、ゴミの回収といった定期清掃を依頼する場合、年間のコストは概ね30万円前後になります。
さらに年に2回、エアコンや床の洗浄も依頼する場合は50万円程度かかるでしょう。オフィス規模が大きくなったり、深夜・早朝の作業を依頼したりする場合はさらに料金があがります。小規模なオフィスで清掃頻度も週1回でいい場合は、年間20万円程度から掃除を外注できそうです。その他、エアコンの分解洗浄が3.5~5万円、床・カーペットの洗浄は3~5万円、ガラス清掃は5~1.5万円、ビルの外壁洗浄は4~6万円が作業別の費用相場になります。
オフィス清掃を専門業者にお願いする上で注意するべき点
オフィスの清掃を業者に依頼する上で注意すべき点として、オフィスのセキュリティ体制が挙げられます。清掃を外注するということは、オフィス内に社外の人間を入れるということです。清掃業者もスタッフに守秘義務を課していますが、万が一清掃スタッフから機密情報が漏洩することのないよう工夫しましょう。
自席を離れる際はパソコンをロックする、機密情報をデスクに置きっぱなしにしないなど、従業員のセキュリティ意識を高めておく必要があります。また、見積りをスムーズに作ってもらい、料金で認識の齟齬を生まないためにも、オフィス清掃を依頼したい場所は、あらかじめリストアップしておくとよいでしょう。
最後に時間帯です。業務時間内に掃除機をかけると業務に支障がでる可能性があるため、できれば業務時間外に依頼したいところでしょう。しかし、土日祝日や深夜帯は割増料金がかかることがほとんどです。そのため、掃除を依頼する時間は平日の朝や夜遅すぎない時間など、コストと業務への影響を最小限に抑えられる時間を希望することをおすすめします。
オフィスの清掃を外注することは、会社を運用するうえでかける費用以上のメリットがあります。今回紹介した注意点や料金相場を参考に、複数の清掃業者から見積りをとって自社に最適な清掃業者を見つけ、気持ちのよいオフィス環境づくりにつなげてください。