オフィス清掃業者とは、オフィスの普段の掃除機がけやトイレ掃除など屋内の清掃業務全般を行う業者のことです。清掃が行き届いていることで来社される方だけでなく、そこで働く従業員の方にも好印象を与えることができます。よく利用されているオフィス清掃業者ですが困っている要望もあるため、ここではその内容について説明します。
賃金の安さや人手不足に悩む清掃業界
清掃業界では競合他社との売り上げ競争に負けないために安受け受注をしてしまい、結果として働く人の賃金が安くなっているという問題が発生しています。
さらには最低賃金が毎年値上がりしているのに対して、顧客からは値下げを要求されます。清掃で使用する洗剤なども年々値上げしていますが、値上げのお願いをしても受け入れられないこともあります。
人材不足の深刻化
清掃業界全体の賃金の安さもあり、なかなか募集をかけても人が集まらず、定年退職した高齢者など幅を広げて募集しても人が集まらないという苦しい実情です。
オフィスの清掃業者に求められる難しい要望とは
オフィスの清掃業では、一般的には顧客のニーズに応えなければなりませんが、一部では難しい要望もあります。人の要望、時間の要望、追加の要望など3つの種類分けて説明します。
人の要望
オフィス清掃で外せないのが、トイレの清掃です。女性トイレの清掃は女性にしてほしい、男性トイレの清掃は男性にしてほしいといった要望がありますが、清掃業者によってはどちらかしかアサインできない場合もあります。
時間の要望
オフィスの始業が始まる前には清掃を終わらせてほしい、またオフィスの定時以降で清掃をしてほしいなど、時間をずらしてと要望されることがあります。清掃業者の方はパートで働いている方が多く、その多くが就業時間は日中を希望されるため顧客とニーズが合わないことが多いです。
追加の要望
清掃業者では決められた範囲を決められた時間で契約しますが、中には決められた範囲外も追加でお願いされることがあり、その場合は必要に応じて見積を取り直すなどしましょう。
自社にあった清掃業者の選び方
自社にあった清掃業者の選び方としては、金額はもちろんのことその清掃業者の評判や実績などを調査していく必要があります。選び方のポイントとしては見積内容、教育内容、保険の有無と3つあります。
見積内容
清掃業者を選ぶ際に重視したいのは見積です。どんぶり勘定ではなく、明細を細かくどの作業に費用がいくらかを明示してくれる業者がどうか確認しましょう。
教育内容
清掃業者では、会社内でどれだけ教育及び研修に力を入れているかどうかも、重要なポイントです。会社のホームページなどを確認して、清掃会社の中でどれだけ教育及び研修に力を入れているか確認しましょう。
保険の有無
見逃してしまいがちなポイントですが、損害賠償責任保険に加入しているかどうかも重要です。万が一、オフィス清掃中に器物損失やケガで損失が発生した場合、清掃業者側がきちんと補償できるかどうかが大切です。
まとめ
オフィス清掃業者が困っている要望について、清掃業者の賃金や人手不足も含めて説明しました。オフィス清掃業を選ぶ方にとっても無茶な要望をだしていないか、確認する必要があります。また、自社にあった清掃業者の選び方も説明しましたが、清掃業者と契約する際は信用関係であること、長期的な関係になることが多くあるため見積内容や会社の教育状況、保険の有無など様々な角度から確認して選ぶ必要があります。